JMRC中部ジムカーナレッスン ロガー活用レポート

自分の写真は撮れなかったので他のキレイなSWさんの写真を転用(笑)
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2008年10月4日 岐阜県郡上市の、めいほうスキー場で開催されたJMRCジムカーナレッスン。

ここで私(dp3南)自身がいち講習者として参加してきました。その際、エレガントスポーツ アジュール 川村さん(以降AZUR川村さんと表記)にSWを運転していただく機会があり、データを取らせていただく事ができました。

ここでは、AZUR川村さんと私のデータを比較していく事でロガーをどのように活用すべきかを具体的に説明していきたいと思います。

 

後半は全日本ドライバーでもターンをミスするほどの難設定
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この日のコースは前半に定常円、後半にスラロームをこなした後に上り勾配でのターンという難易度の高い設定となりました。

先に講師の方がデモ走行をするものの、スラローム後のターンセクションでターンできずに大回りする選手が続き、難易度の高さをうかがい知る事ができます。

ロガーのLEDはAZUR川村さんの時に紫、私の時に青に設定し記録しました。画面は青のラインの上に紫のラインを重ねています。半透明の透過処理がされているため、青のラインはくすんで表示されています。

 

上がAZUR川村さん、下がdp3南
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仮想光電管によるタイムは左の図の通り。手動計測によるタイムはAZUR川村さんが55秒09、dp3南が55秒74でした。熟練したストップウォッチ使いで光電管との手動計測誤差がコンマ2秒あたりと言う事を考えるとGPSによる計測でも実用精度がある事がおわかり頂けると思います。

 

+印が自車位置 前半は南がコンマ3秒ほどリード
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前半の定常円セクションで最大の違いが現れた箇所です。dp3南はスタート直後の定常円と同じポリシーで通過するのに比較して、AZUR川村さんは後半セクションへのストレートの為、大きくラインを変化させています。

LAP+ G503sで確認すると、この2つの軌跡の違いは明らかです。ですが、ビデオで撮影すると外から撮影していたのでは斜め横からの視点になるため走行ラインの違いが、わずかな違いでしか現れません。ズーム。撮影ポイント、撮影者のスキルが合わさり、走行ビデオ全体をくまなくチェックしないとこの特徴には気づかない物です。

また車載カメラではコースの先を見渡す事ができず、またリアをスライドさせていると自車位置を判断しづらくなります。

 

コンマ3秒ほどのリードを失い逆転されてしまう
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結果、 コンマ3秒あったdp3南のリードも後半セクションに入る段階では逆にわずかにリードされるほどになります。

ここでAZUR川村さんのラインが大きく膨らんでいるのはSWのサイドワイヤーもしくはキャリパーに問題があり、左ターンが全くできなくなっていたためです。右ターンは良く効くので、それと同じポリシーでタイトにターンして立ち上がる予定だったのが、この様に大きくタイムロスする事になりました。(それまで単にdp3南は左ターンが下手なだけだと思っていたため大きな収穫です!)

 

最後の光電管を設置しない事でうまくいっていた所まででタイム比較も
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スラロームを過ぎ、コース手前のターンセクションです。AZUR川村さんはSWが左ターン不良を把握し、ターンをしない作戦に。対し、dp3南は2回ともターンをミスしてしまいます。

LAP+ G503sを積んでいなければ単に、1秒近いタイム差があるとしか分らなかったものが、ラインの違いでコンマ3秒のロス。サイドターンの失敗でのロスを把握する事ができ、今後、重点的に対策を取るべきなのは何なのかが分ります。

私(dp3南)の場合、先々を見据えたライン設計と、車両メンテナンスが課題だという事がよく分りました。

かんたんデータロガー LAP+[ラプラス] G503s の情報はこちらから